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リトルシニア北海道選抜チーム台湾遠征記

 今回は、主に恵庭の方のお話です。(私は前職で一時期恵庭に赴任していたことがあるので・・) 昨年12月29日~今年1月2日に台湾・嘉義市で開かれた「第15回日台国際野球大会」にリトルシニア台湾遠征・北海道選抜チームが参加しました。チームは日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟加盟の道内35球団から選抜された20人で構成。苫小牧や千歳、恵庭からも選手が参加しています。

  代表監督だった恵庭リトルシニア球団監督の渡邊匠さんは、とても明るく、一緒にお話をしているとハッピーな気持ちになれる方。そして気遣いの人です。渡邊さんが大切にするのは、あいさつ、感謝、声出し。「試合中に怒って選手を追い詰めない。できていないのは、選手自身が一番よく分かっている」「自分が間違っている可能性もある。だから選手と考え方が違う場合、上から押し付けずにしっかりと話を聴く」。こういう方針で選手を育て、2016年2月に恵庭リトルシニア球団監督に就任後、その年8月の第6回日本リトルシニア東日本選抜野球大会で同球団を初優勝に導き、手腕が高く評価されています。

 そんな渡邊さんから、台湾遠征についてメールをいただき、その文章があまりにユニークで、記載の了承をいただきました。以下、メールを元にまとめています。


 先日、台湾の嘉義市に行ってきました。飛行機に乗るなりインフルエンザを発症した選手がいて、なかなか思うように試合はできませんでした。台湾では、やはり「アウエー感」がハンパない中、一人の野球場長(かなり怖い)に、着くなりいきなり怒られっぱなし。通訳さんも「監督、めっちゃ怒ってます」。そういう人が意外と好きで、何を言われてるか分からないから、「謝々(シェイシェイ)」と繰り返し、たばこをあげたんだ… すると、そのおじさんが試合を中断させ、赤土で滑るマウンドにガソリンを撒いて地面を乾かし、俺らのために整備してくれた。異国の地の言葉の通じない人が、俺らの味方をしてくれて、ホテルに帰ってから、その人の住所を調べて、Tシャツや自分が着ていたジャケット贈った。その後、電話で話をして「来年も来るのか?」って。「監督になるのは自分では決めれない」と伝えると「来年は来い、酒を酌み交わそう」と言ってくれて、とてもうれしかった。

 台湾チームのパワーは半端なく、前半戦は勝利し、後半にインフルエンザで20人中10人が発症してしまいました。熱を出した選手も自分なりに一生懸命できることを頑張っていました。飛行機で6人が隔離されましたが、全員無事に帰国できたことが本当によかったと思っています。一生懸命に野球に取り組む姿勢は、北海道がNO1だったかな…。本当、風邪の件も全てが、自分の勉強になった国際大会でした。


渡邊さんからのお話は以上です。おじさんが怒った理由は不明ですが、日本とは風習が違う中で怒らせてしまった・・・というところから、「来年酒を酌み交わそう」までつながった国際交流。台湾遠征の監督は、これまで2年連続というケースはなかったのですが、先日の監督会議で来年も監督として行くことが決まったということです。お疲れさまでした!写真は提供です。



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